畳屋の楽屋裏2017

私が藁床にこだわるのは何故か？ こだわるというより、藁床に適した環境であれば躊躇せずに藁床をお勧めしている(同業さんの中には藁床は重くて大変なのでなるべく使わないという人も多い。実は)。前回の記事で、建材床も最近良い素材が出てきてかなり性能が藁床に近づいたということを書いた。しかし、まだ藁床と比べた場合、まだ何かが致命的に足りないのである。それは、一般の人にとって、あるいは建材床で十分だと考える同業...

畳床の素材は、藁が良いのか今主流の建材系が良いのか？家の作りが、空気が循環し、畳が吸った湿気を床下に逃す在来工法の場合は迷わず藁床を使うわけだが、気密性の高いプレハブ系の住宅の場合は、建材床という目安で自分の中で決めている。後は、お客さんの好みで、プレハブ系の家だけど藁床にこだわりたい場合は、湿気の負荷が少しでも床に加わらないように調湿性能のある機能シートを付けて施工場合もあるし、逆に在来工法住宅...

畳の中身は何でできているのか？ ご年配の方なら、それが稲藁であることを知っているだろう。若い人なら気にしたこともないだろう。しかし、最近の畳の中身は稲藁であることは少ない。インシュレーションボードやポリスチレンフォームといった木質系のボードや発泡材の建材が主流だ。ここ20年くらいかけて藁床と建材床が入れ替わってきた感じがする。おそらく今納品される畳の8～9割が建材床じゃないだろうか？藁床と建材床のどち...