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ご年配者のリフォーム=終活

…なのだろうということを薄々気づいてはいたけれど、この頃は実感として分かるようになった。

 
ここ最近は、畳でも襖でもより良いものが売れる。

このことは、同業者からも最近そんな風な傾向があると聞く。


自分の場合、商売としてしっかり利益を出すため、お客様にさらに喜んでいただくため、商品について勉強し、良い材料を仕入れ、セールストークに磨きをかけてきた。畳屋を始めた時からそうしてきた。

この頃良いものが売れるのはその努力の結果だと思っていた。





ところで、私は50代半ばに差しかかろうとしている。
50を過ぎたあたりから、自分の寿命というものを強く意識するようになった。



平均からするとあと30年くらいでこの世からいなくなってしまうのだ。たった30年!  ついこの間平成になったばかりなのに30年も経つのだ。30年なんてこの位あっという間だ。

もっと長生きするかもしれないが、早く死ぬかもしれない。一生は若い頃思ってたより短期間だ。

まして70代80代の人ならお迎えがすぐそこまできてるような気持ちになっているのではないだろうか?





さて話を戻すと、畳をご依頼する年配のお客様がよく、「生きてるうちあと替えなくてもいいように」などと言いながら、上等の品をお選びになる。

かなりの割合のお客様が似たような事を言って、ワンランクツーランク良いものを選ぶ。

考えてみるとこれは今始まったことではなくて、私が畳屋始めた頃からそんな感じだったと思う。


昔は、ご年配者の気持ちが分からなかったので、冗談にしか思わなかったが、50を過ぎた今、それは本心なのだと言うことが実感として分かる。

なので、昔から良いものは売れてたのだ。ただ、商品知識も商品もなかったので、手持ちの中からの良いもの…ということで本当に良いものは売ってなかったかもしれない。

自分の努力で良いものを売れるようにしたのではなくて、昔からそのようなものだったのだ。時間の経過とともに品揃えに幅が広がったので、結果的に単価が上がっただけの話だった。



仮に2部屋の畳と襖を少し上等なものではりかえた場合、40万~50万くらいになることも珍しくない。それを即決で依頼されるご年配のお客様も多い。

その場合、高いのもが売れたと単純に浮かれて、さらに単価アップのテクニックや品揃えを模索するのは自分的には違うと思う。


明らかに終活の一環としてリフォームをお望みのお客様にはその目的にあった品物をお勧めしたいところだ。
こんなことは、お客様とダイレクトにお話しできることではないがこういうことだろう。

例えば、今回のお客様が10年くらいで亡くなってしまう場合、10年経った時もしっかり美しさを保ち亡くなっていく方の威厳を表すような品を収めたいと思う。

ちなみに畳の場合、3年くらいで張替えを提案している同業の人も多いので10年は持たせ過ぎという意見もあるだろうが、使う場所によっては10年経ってさらに輝きを増すような畳も実はある。






ご年配のお客様の多くはそんなところまでリアルに巡らせてリフォームを依頼してる。



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